2023年3月23日木曜日

演劇・舞台美術ワークショップ⑥



323日(木)、いよいよ今週末に発表を控えた「絵から始める劇づくり部」。

当初は、それぞれ活動を行う予定だった演劇ワークショップと舞台美術ワークショップですが、あらかた舞台美術が完成してきたことと、演劇の方も実際に道具が動いている様子をみた方が良さそうということ、そしてどちらにも参加している部員さんが多いこともあり、一緒に行うことに。講師も柏木さん、長峰さん、宮本さん3名が勢ぞろいです。


まずは、前回まで作業していた2階のアトリエから、作ったものを皆でマルチホールに運びます。

大きな搬入用のエレベータも道具でぎっしり


今日は、仕上げ段階に入っている道具をいいところまで完成させ、実際に動いている様子を柏木さんに見てもらいます。

普段は演劇ワークショップだけ参加してる部員さんも、今日は舞台美術のお手伝い。短い時間の中で集中して作業を進めていきます。


さて、何から手をつけましょう

どんな道具にしようか…

作業はブルーシートの上で


「びよん、と動くようにしたいんだけど

こんな風に動かしたいというアイデアを、

宮本さんや長峰さんに相談したり


早くも完成した道具が出てきました。
仕上がった道具は、柏木さんがオーディションします。

身に付けたり動かしながら見てもらいます。


蚊蜻蛉! よく背負えたね〜

鳥! ちょっとクルッとしてみてください

「花で~す」
「いいですね~。横に振ったり縦に振ったり
してもらえます? いい! 合格!」


こんな風に動かしたら面白いかも…と、
柏木さんや長峰さんも案を出します

「ほら、こんな感じ」
動いた様子をスマホの映像で確認


作って見せて、直して見せてを繰り返していくうちに、あっという間に1時間半が経ちました。全ての道具も一通り完成。



時間なので柏木さんからお話。

「ええ、オーディション会場にお集まりいただいた皆さん、ありがとうございました。色々なものを見せていただいて、率直に言って今回の舞台は素晴らしいものになるなと思います。ということで、全員出演、ということで。」


やった〜!

これで全ての舞台美術が、ステージに上がることに。


「舞台美術で参加している人は、“びじゅつびと(美術人)”として舞台に出てもらうことになると思います。例えばあれ(お花)とかは自立しないわけですよ。あれは“びじゅつびとが持っていてくれないとどうにもならないので。」

明日からは、舞台美術も出演者も舞台に立ってクリエイションしていきます。



ふと柏木さんが、ステージ側にいる皆さんを客席側に呼びます。「皆さん、ちょっとこっちから見てごらん。」


舞台上に並ぶ皆さんが作った道具たち


改めて見ると壮観です。

部員さんからも「すごーい!」と声が上がります。


柏木さん「さっき長峰さんたちと話していたんですけど、今この物量、プロの現場でも作らないから。」

長峰さん「作らない。リアルで作ったらすごいお金がかかります。」

柏木さん「だからこれが舞台上に出てくるだけで法外なんです。で、そこに今惜しげもなく、照明が吊るされている。」


ここにさらに照明が加わっていきます。

さらに音響に使う新曲を収録することに。

明日のワークショップが始まる前に、有志で楽器などを持ち寄って録音をします。


26日の発表と振り返りまでクラブ活動は連日続いていきます。嫌にならずに来てね〜とお話をして本日のワークショップも終了です。


柏木さん、長峰さん、宮本さん曰く、とにかく

長峰さん「とんでもないです。」

宮本さん「あり得ないことしてます。すごいことが起こっている。」

柏木さん「ものすごくいい感じになっているということは把握しておいてもらって、明日明後日もよろしくお願いします。」とのこと。


3月初旬から実際のものを作り始めて、とても賑やかな舞台美術が完成しました。

この道具たちが“びじゅつびと(美術人)”の手によって、どんな風に動くのか。

発表まであと少しです。

(マネージャー・まりこ)


 

* * * * * * * *

 

2023年3月23日(木) 演劇・舞台美術ワークショップ⑥

講師インタビュー

「柏木さん、長峰さん、宮本さんに聞く!」

 


―みなさんがつくっていたものが本当に全部道具になって、舞台上に勢ぞろいして出てきたっていうところがまずすごいし、ちょっとの動きだけでなにか目覚めてきているような感じがして、見ているだけでわくわくしました。
(柏木)舞台美術アベンジャーズが次々に現れる。
(長峰)「点と線」の絵から24の絵本ができていて、そこからひとつはピックアップしてるんですよね。「できるのかな」とかそういう心配もなく意外と描いてしまったんです、今回。なんでだろうってちょっと不思議なんですけど。
(柏木)最初、美術と演劇で参加者がそれぞれ分かれるかなって話もしてましたけど、だいたい分かれなかったですね。用事があってもこっち(ワークショップ)に参加しますって人も出てきて。
(長峰)みんな自主的に楽しんで来てくれてるのが、すごい嬉しいですね。

―ほんとにクラブ活動っていう感じですよね。
(長峰)今日の追い上げがすごくてびっくりしちゃった。「オーディションやるぞ」って言ったら、子どもみたいにワ〜〜って。劇場に入ったっていうのもありますよね。結果、みんなの道具になったのもよかった。
(宮本)よりリアルになったんでしょうね。オーディションというフレーズもあって、ちゃんと収めないとっていうような責任感が出ている感じがしていて。
(長峰)この道具はこうしたいって確信があって。
(宮本)「自主性と責任感」。すごくないですか。
(長峰)損得抜きの遊びにみんなが責任感を持ってやってるって、本当に素晴らしい。
(辻野こもん)遊びの延長線上に責任がある。
(長峰)本気の遊び。それって芸術の究極だと思います。
(辻野こもん)今日で「見えたな」という感じがしましたね。明日は柏木さんの勝負、ですね。
(柏木)今すごい期待してるのは、照明とかも組まれてるのかなって。
(辻野こもん)もうプログラミング終わってます(笑)。考えてたら多分終わらないので、イメージだけで。
(長峰)最高な遊びだ。
(柏木)あと3日間で形になるところまで、やりましょう!

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